pj-sinの日記 3rd season

jazzとfusionとrockを愛してやみません

茶蕎麦の思い出

学生の頃、街の北端の方に住んでいた。中心部よりは少し離れていて、勉強するにはまあいい環境と自分でも思っていた。そんな街外れで、ご夫婦でやっておられるお蕎麦屋さんというよりはうどん、丼なんかのラインナップもある食堂という感じのお店に通っていた。そこはお蕎麦を頼むとすべて茶蕎麦で供されて出てきた。他のお店よりやや高だったけど茶蕎麦が珍しかったのともちろんおいしかったのでたまに通っていた。さらには無口なご主人と愛嬌のある奥さんの接客が素晴らしく、ほほえましくもあり一人暮らしの学生にはほっとするような癒しをいただいたものである。

ところがそのお店がちょくちょく臨時休業するようになってきた。二人とも初老くらいのお年でもありどちらかが健康でも損ねられたのではと知らない人ながら心配していた。

そのころ飲みにどっぷりハマリ始めたオレは(今は大きく反省しております)地元飲みだけでなく繁華街の飲みにも進出を遂げていた(今は大きく・・・ry)。そんな飲みのある日、どう見てもホストとおぼしき男と年齢には不釣り合いな化粧とあまつさえミニスカートで大笑いしながら飲み屋街を腕を組んで歩くカップルに目が留まった。女性は食堂の奥さんだった。信じられなかったが、なんだか手品のタネあかしをされたような気がした。それと同時に物事が崩れる簡単さに呆れてしまった。

その後、バイト先の大将が「あそこのオバはんな、男に狂ってしもてるらしでっ」と他の人と噂話するのをを聞いた。食堂も奥さんの借金のカタに売却して、二人がどうなったか分からずじまいなのだとか。あんな姿を見てしまって、なんだか内緒にしとけよって言われた嘘を自分がバラしてしまったみたいな気持ちになった。

 

そんなこともあってその後オレは生活態度を改め、学生の本分を取り戻す・・・

事もなく繁華街の飲みにどハマリすることに~(今は大きく・・・ry)。

 

学校を卒業してから仕事で出張した時のことである。ま、私のことだから安宿優先でかなり古いビジネスホテルに泊まった。その時ホテルの階段で三角巾やエプロンをして掃除用具を持ったいかにもアルバイトって感じの痩せた高齢のおば(あ)さんとすれ違った。お蕎麦屋の奥さんだった。何も言えなかった。ま、元気でよかったなあとは思った。

 

もちろん何も悪いことはありません。すべてが何一つ間違いじゃありません。何を選ぶかはその人次第。ただね~いろんな悩みがあったりして片方にて楽しすぎることがあったりしたら自分では止められなくなるんですなあ・・。その道のプロが言うんだから間違いありませんっ(Σいばってられるタチバかっ!)。

 

もちろん今は大きく・・・ry。。