それは誰のものか?
たぶん今回1回で自分が納得できる話ではないので折にふれて考えていきたいお話なのですが。
長い話なので出典をお読みいただくとしまして。
『キース・ジャレット、観客の咳などで気分を害し演奏を数回中断、そのままコンサート終了へ』
https://matome.naver.jp/odai/2139915497014852801
2014年5月3日、日本・大阪でのお話です。出典にもありますが要約しますと、キースジャレットというピアニストのコンサートで、前半客の咳で3回演奏中断。後半入ってきてすぐ退場、その後咳で演奏中断、退場して10分くらい完全に中断。戻ってきて4曲くらい軽い曲をして、最後に咳で中断、そのままコンサートが終了。納得できないファンが深夜2時まで残って抗議したというお話。その当時からどうすればいいのかなと思う話なのですが・・・。
お客というくらいですからお金を払ってるのは観客側で、だからといって偉いと威張れない感じなのはミュージシャンが唯一無二、ま言い換えたらレアな人気者の来日という点ですか。普通のライブバーなんかで演奏中にお酒ガブ飲みしてお店の人とアホな話してうるさくしてるヤツとかいますが(お、オレかあ~~~っ!)とんでもない話で反省しております。
クラシックとかも結構聞く側のマナーがうるさいですな。昔全盛だったジャズ喫茶なんかもうるさいと客同士が「エヘン!」などと咳払いでたしなめたり、お店に速攻追い出し喰らう(その後出禁。経験はありませんが)なんてこともあったようですが。
クラシックもジャズもお客が来ないとミュージシャンは冷え上がります。でも音楽・ライブは紅の豚(ジブリ映画のね)の憎めない敵役カーチスの「歌は静かに聴くもんだ!」のセリフ通り、奏でるミュージシャンや他の自分と同じ立場の観客との「共同制作」の場でもあり勝手きままは許されないのは当然の空間です。
ではどのくらいなら許せるのか?
全く分かりません、その一線のキリが。
一度先生のライブで演奏が終わってその余韻が残って、さあMCに入るか?ってなところでお客さんの携帯が鳴ったことがありました。当然会場内にヨクナイ空気が発生して。ややドキドキしていたところ、うちの先生がその携帯のメロディーをそのままギターで弾いてみせて(全く知らない曲なのでその場の耳コピー)「こんな曲やったかいな?」と笑顔でおっしゃって、その空気が霧散・携帯主も救われたことがあります。この時は本当にミュージシャンならではの神対応でしたが、これはお客と距離の近いライブハウスだから可能な事でしょうし、大きな会場の咳で「オレは天才的ミュージシャンだから聞こえちゃうんだよ!」というのは大人げというか、まあいかがなものかという気持ちもあり・・・。
演奏側になったことがないので「そっち」のことは分かりませんが、「それ言ったらお終えよ」みたいな気にもなるし、キース・ジャレットくらいになったらそういうものかな??みたいな畏怖意識もあったりして。
分からないので眠いのでまた考えます~
『Keith Jarrett - Somewhere Over the Rainbow』
https://www.youtube.com/watch?v=eq0EWNuR1H8
1984年東京での演奏、客の対応がなんだかヒヤヒヤします。落ち着かないよ~。