pj-sinの日記 3rd season

jazzとfusionとrockを愛してやみません

無題

前に働いていた会社に営業事務で新しい若い男の子が入ってきた。

イケメン度はイマイチだったが年長を立ててくれる感じで商売屋さんの子かなって思ってはいた。彼は食堂でオレがいるとすぐに前に座ってくれ、「すんません。いつもフォローしてくれて」みたいにお礼を言ってくる子だった。

彼はいつもタッセルスリッポンの靴を履いていて無駄なお飾りの嫌いなオレを苦笑させてはいたがオシャレにこだわりを持つのはいいことと好意的に思った。

彼は食堂で定食を頼んでオレの近くに座るとまず白飯にテーブルの食塩をこれでもか とかけた。「血圧上がるぜ」というオレに「子供のころからの癖で治んないっすよお」と言った。悪気のない子だった。

営業事務には会社のマドンナ的な女の子がいた。とは言ってもイナカマチの小会社だから、そんな会社で一番、という感じだけど髪は腰まで近くの女の子。20歳くらい?

そんな男女が仲良くなって結婚した。職場結婚ってやつ?

オレも勿論美女と野獣(っていうよりはリスみたいな感じの齧歯類??)のコンビにビックリはしたが微笑ましく感じた。当時会社のルールで社内のお祝い事(つうか会社の忘年会さえ)に出られなかった立場のオレではあるが、彼には少額を包んで渡した。なんだかビックリした顔をしていたのを覚えている。会社の子でこんなことしたのは彼だけである。

 

もうその頃、街のトップみたいな飲み街で飲むのを平常としていたオレはその日金曜日の翌日休みをこれ幸いとばかりに飲んでいた(今は深く反省)。珍しくその日は遅駈けのお客が立て込み、1軒目でアフターのお誘いもなく仕方なく街中に一人で出ていくこととなった。この時すでに深夜過ぎ。

そこで・・・

この結婚した奥さんが一人で立ってるところに遭遇した。

え?みたいな感じにもちろんなってしまったけど目が合った弱みもあり、声をかけることに。そうしたら・・・。

 

街中で彼女大号泣。

 

ええっ!?ってな訳だけどほっとくわけにもいかず・・・なんとかなだめすかし、喫茶店に入ってもらった。

そこから何を聞いても泣くのみ。。ほぼ2時間。

こういう時はもちろん女性のペースに合わすしかありません。ハラ括りました。

ボツボツ語りだしてくれたのは彼のパチンコ癖。かなりのカードローン借金があったみたい。ああ!・・・それはもう「戻れまい」そう思った。

何してるんだ!?そう思った。(あまり人のこと言えないけど。。)

 

結局朝になって始発で彼女は電車で帰って行きました。別れる時に笑ってくれたのがまだ幸いか。

二人は間もなく離婚し彼は退職した。彼女は2,3カ月会社にいたがやっぱり退職した。

 

シアワセはすごい労力がいります。たぶん。